ごあいさつ

地球産業文化研究所
理事長


南 直哉

 地球産業文化研究所は、地球的規模での資源・環境問題、新しい国際システムの在り方、産業・経済と文化・社会の新しい関係の在り方等に関わる総合的政策を提言することを目的として1988年12月に設立され、以来、研究成果を政府、産業界等に発信する等活発な研究活動を行ってまいりました。また、2007年4月からは、財団法人2005年日本国際博覧会協会から愛・地球博理念継承発展事業を継承し、同事業の主目的である「自然の叡智」を具体化するための様々な事業を実施しております。

 昨今の我が国を取り巻く情勢は、少子高齢化の急速な進行、医療制度改革の遅れ、社会制度のきしみ、地方の衰退など社会や人間に関する様々な問題が明らかになってきています。そういう中でも、新たな成長産業を育て、雇用を生み出すためには、国内外の様々な課題に対応する新たな需要分野でのイノベーションを促進することにより、経済の活力に結びつけていくことが不可欠です。
 他方、2015年11月、パリで開催されたCOP21では先進国、途上国ともに対象とした新たな2020年以降の国際的枠組みであるパリ協定が採択され、今後、国際社会及び各国がいかに実行的な気候変動対策を策定し、実践していくかに議論の焦点が移ってきました。
 こうした我が国を取り巻く情勢や、地球規模での問題に効果的に対処し、人類が引き続き発展するためには、人類の叡智を結集し、各国、各民族が強調して問題解決に当たる土壌を形成していくことが従来にも増して求められます。とりわけ、我が国は、これまで培ってきたこの分野での優れた経験やノウハウを更に発展・深化させ、自らの成長の原動力としつつ、世界規模での「環境と経済成長が共生する持続可能な循環型社会の構築」に向け積極的に貢献していくことが必要です。このような問題意識のもとに、本財団としても全力を傾注してその使命を果たしていきたいと考えております。
 更に、愛・地球博の理念の継承発展事業を通じ、愛・地球博のテーマである「自然の叡智」が目指した社会、即ち自然の摂理を尊重し、持続可能な社会の実現に向け、この理念を世界に向けて積極的に発信することで、本財団が少しでも貢献できるよう努力してまいりたいと考えております。
今後とも、関係各位の一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。

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