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                  インドのユニテイーは、宗教、言語、民族、カーストなどに関する寛容性、多元主義、独立戦争など歴史的な経緯があって、欧州のようなネーションステートとは違うインドなりのユニテイーが確かに存在している。また「草の根」民主主義がある。分権化。閣僚のメンバーにも少数派が入っている。 
                   
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                  メデイアとしてはテレビだけでなくラジオの影響が大きい。 
                   
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                  政治と宗教の関係については、多元主義的な世俗主義が定着し、一部の宗教政党が支配的になる可能性はない。 
                   
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                  選挙には国民に対する「教育」という面
                    がある。  
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                  インドの人的資源は、技術者から労働者まで層が厚い。 
                   
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                  インフレは10%未満で推移している。経済成長のためには10%未満のインフレは必要であり、それ自体は問題ではない。 
                   
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                  日本企業の投資について、部品供給の問題があることはご指摘の通
                    り。ただし、中小企業のリスクとなるかも知れないルピー相場は下がっていないし、高い利子率は是正するつもり。 
                   
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                  インドの中小企業の品質に課題はある。技術・マネジメントの移転を期待する。 
                   
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                  外国企業の投資にあたっての「政治的介入」なるものはないと思う。 
                   
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                  財政赤字はGDPの5%から4%になってゆくので大問題ではない。 
                   
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                  労働組合の影響力は大きいが、賢明な連中は自由化の流れに沿うことが得策だと考え始めている。 
                   
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                  市場開放にともなう外国企業との競争については財閥等に警戒感があったが、今は、それを前提に物を考える方向に変わって来つつある。 
                   
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                  地方財政の課題は確かにある。対策として直接税を増やす、オリッサでのSEBの民有化などがある。 
                   
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                  輸出競争力の不足が経常収支の制約に結びつく、ということはないと思う。 
                   
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                  とくに労働に関する国内市場の未成熟、社会保障等の課題はご指摘の通
                    り。  
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                  中間層が総人口の何%いるという話はその定義にもよる。 
                   
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                  民間銀行を増やしつつある。  
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                  SAARCについてはバングラ、ネパールとの水利権など着実に進展している。 
                   
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                  農業も食糧の確保は達成したので農業技術を高度化し、商品性のある農業・農産物の輸出に力を入れたい。 
                   
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                  21世紀のインドの最大の資産は「人的資源」だ。 
                   
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                  WTOルールへの適応については、子供に対する最低賃金の適用を行うなどの対応を考えている。