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1998年3月号

REPORT

平成9年度日本小型自動車振興会補助事業

チャイナカウンシル第一フェーズ活動報告書

完成


1992年から1996年12月まで当初5年間にわたるチャイナカウンシル(環境と開発に関する中国国際協力委員会:CCICED)の第1フェーズが終了し、A4、55ページの報告書がまとめられた。 なお、チャイナカウンシルは1997年より、第2フェーズに入って、クリーナープロダクションWG, エネルギーの戦略と技術WG,貿易と環境WGなど7つのワーキンググループでの討議が進められている。

 

-目次-はじめに

第1章 チャイナカウンシル(CCICED)における活動状況
1.1 チャイナカウンシルの概要
1.2 作業部会( Working Group : WG)の概要
1.3 チャイナカウンシルの活動実績
1.4 作業部会の実績と計画
1.5 チャイナカウンシル第1フェーズでの勧告のフォローアップ
1.6 チャイナカウンシルの分担金

第2章 チャイナカウンシル本会議(第1回から第5回)関連資料
2.1 第1回チャイナカウンシル本会議
2.2 第2回チャイナカウンシル本会議
2.3 第3回チャイナカウンシル本会議
2.4 第4回チャイナカウンシル本会議
2.5 第5回チャイナカウンシル本会議
2.6 チャイナカウンシル紹介パンフレット


 近年のアジア地域における急激な経済成長は、相互依存を深める日本にとっても極めて大きな意味を持っている。とりわけ隣国である中国では、1978年末に「改革、開放」政策開始されてから、現在までの18年間で、年平均10%の高成長を遂げ、この間1人当たりのGDPは5、5倍に拡大した。一方で、急速な重化学工業化の結果 、資源、エネルギーの大量消費と共に、汚染物質や廃棄物の排出量が増大し、深刻な環境問題を引き起こしている。

 中国政府としては、「環境と経済成長の調和が必要であり、また、環境と開発という分野においては、国際協力が必要であるとの考えのもとに、90年に中国・北京で開催された「中国における経済開発と環境の統合に関する国際会議」を受けて、環境と開発に関する、中国と国際社会の協力促進を目的として、「環境と開発に関する中国国際協力委員会(通 称チャイナカウンシル)」の設立を決定した。

 92年のブラジルでの地球サミットでは、経済発展を持続的に行うためには環境の保全が必要であるとするリオ宣言が採択され、具体的な行動計画としてアジェンダ21を採択し、参加国に国別 行動計画の作成を要請した。これを受けて中国政府は、「中国のアジェンダ21、21世紀における中国の人口、環境及び開発に関する白書( China’s Agenda 21)」を作成し、94年にこれを公式に採択した。チャイナカウンシルは92年からその活動を開始したが、その役割は、上記の「中国のアジェンダ21」を効果 的に実行するための具体的な方策を示していくことにある。

 チャイナカウンシル設立にあたっては、中国政府は民間ベースの協力を仰ぐこととし、日本については、地球産業文化研究所に対して活動への協力要請があった。現在、チャイナカウンシルのビューローメンバーおよび作業部会であるワーキンググループへ有識者の方々にご参加いただき、委員会活動にご尽力いただいている。チャイナカウンシルは、当初予定した5年間に引き続き、第2フェーズを実施することが、96年の第5回本会議で決定した。

 本報告書は、その第1フェーズ5年間の(1992−1996)活動成果 を取りまとめたものである。中国をはじめとするアジアの途上国の経済発展は、日本経済にとっても大きな可能性を約束するものである。アジア諸国との交流、役割分担のなかで相互に発展する道が模索されている。そうした流れの中で、日本をはじめとする先進諸国がこれまで蓄積してきた環境保全の経験、技術ノウハウ等を途上国へどのように提供するかが持続可能な発展に向けての課題となっている。チャイナカウンシルはそうした課題解決のための民間レベルでの国際協力の一環であり、今後の活動成果 が中国側からも大きく期待されている。本報告書は今後、中国との環境協力を推進していく上で充分参考になるものと信じる。