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2005年 2号
Council
平成16年度地球産業文化委員会開催報告

平成16年度日本自転車振興会補助事業



平成16年度地球産業文化委員会が平成17年1月26日に地球産業文化研究所会議室において開催されたので、概要を報告する。

 委員会は、木村尚三郎委員長はじめ地球産業文化委員、平成15年度研究委員会を指導された、関志雄・株式会社野村資本市場研究所シニアフェロー 、黒川行治・慶應義塾大学大学院商学研究科教授、山口光恒・慶應義塾大学経済学部教授の三人の講師、ならびに経済産業省から来賓として佐味祐介大臣官房企画室長の御出席を得て、開催された。

 定刻に開会が宣せられ、木村尚三郎委員長の司会・進行で、1号議案及び2号議案について審議が行われた。


議案1号 平成15年度研究成果の件
  (1) 平成15年度研究テーマ総論
   木村専務理事より、「平成15年度実施研究テーマ一覧」に沿い、各テーマの概要が報告された。

  (2) 研究成果紹介
 
「WTO加盟後の中国経済が我が国に与える影響と我が国の対応」
  関講師より、日本企業がいかに中国の活力を生かすかとの観点で、日中の関係は競合関係より補完関係にあり、貿易障壁・摩擦回避のための投資は日本の空洞化を招くが、FTAによる分業化、即ち衰退産業の積極的海外シフトと新しい産業の国内育成で基幹産業を守れる可能性ありとの報告があり、質疑応答を行った。
「貿易と環境の調和」
  山口講師よりWTOにおける自由貿易と環境保護措置の解釈、温暖化対策税制と国境税調整の問題点及び排出量取引とWTOの関係等について報告があり、質疑応答を行った。
「京都メカニズム促進のための基礎調査」
  黒川講師より温室効果ガス取引に関する会計処理基準3案の内、国際会計基準についての検討の紹介と地球産業文化研究所「排出削減における会計及び認定問題研究委員会」の報告があり、質疑応答を行った。
「ツーリズムの競争力強化に向けた産業的対応」
  福川講師より観光行為は文化的な行為であり、集客力や海外からの視点を考慮した魅力ある日本ブランドの効果的発信戦略の重要性、ツーリスト受け入れ態勢整備等の課題について報告があり、質疑応答を行った。
「持続的な社会経済システムと企業の社会的責任」
  事務局より本年度研究成果の紹介を行った。
「我が国エコビジネスのグローバル戦略」
  事務局より本年度研究成果の紹介を行った。
「企業の環境パフォーマンス評価」
  事務局より本年度研究成果の紹介を行った。


議案2号 自由討議
   木村専務理事が、平成16年度実施テーマの中から、「多文化共生社会を考える」の進め方の概要を説明、各地球産業文化委員の自由討議により有意義な意見交換が行われた。


委員会は、定時に議事を終了、閉会した。

(文責:金坂順一郎)

地球産業文化委員会名簿(敬称略、五十音順)

 
委員長 木村 尚三郎 (静岡文化芸術大学 学長)
委 員 阿比留 雄 (日本原子力発電株式会社 相談役)
  石井 威望 (東京大学名誉教授)
  岩男 寿美子 (武蔵工業大学 環境情報学部 教授)
  牛尾 治朗 (ウシオ電機株式会社 取締役会長)
  茅 陽一 (財団法人地球環境産業技術研究機構 副理事)
  公文 俊平 (国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 所長)
  河野 光雄 (内外情報研究会 会長)
  小島 明 (日本経済研究センター 会長)
  中西 輝政 (京都大学 教授)
  中村 桂子 (JT生命誌研究館 館長)
  福川 伸次 (株式会社電通 顧問)
  森嶌 昭夫 (財団法人地球環境戦略研究機関 理事長)
  薬師寺 泰蔵 (内閣府総合科学技術会議 議員)
 

(平成17年1月現在)