地球環境
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第12回CDM理事会会合 検討事項
2003月11月27〜28日 イタリア・ミラノ

2003年11月21日
文責:蛭田 伊吹
1. OEの信任について
OEの申請・審査状況
AE:19件(CDMEB11以降1件新しく申請)
  内訳:アジア・太平洋地域8件、西欧・その他地域11件。
審査状況:
施設のオンサイト評価完了:6件(内1件はウィットネッシングと同時実施)
施設のオンサイト評価が完了していて、ウィットネッシングの日程が決定しているAE:1件
施設のオンサイト評価の準備段階まできているAE:2件
CDM-APによる「デスクレビュー及びオンサイト評価に関する報告書(indicative letterを発行しようとしているAEについても含まれる。)」がCDM-AP会合(2003年11月21−22日)で作成され、CDMEB12に提出される。CDMEBは内容について検討する。
CDM-APメンバーの任期が2003年末に完了することから、次任期(2004年1月1日〜2005年6月30日)のメンバー候補者を2003年10月22日〜11月12日までCDM公式サイト上で募集した。候補者リスト及び理事会が検討するリスト(short list)はCDMEB12にて配布され、指定される。なお、理事会は候補者の人数及び地域配分について11月16日に既に知らされている。

2. ベースライン及びモニタリング計画の方法論について
申請された新方法論に対するMethパネルの評価を理事会で検討し、合意する。第8回Methパネル会合では20件検討され、結果は以下のとおり:
承認推薦:NM0001-rev、NM0021、NM0023
暫定推薦(暫定推薦状を元にプロジェクト参加者は説明文を提出することが出来る):NM0022、NM0024、NM0025、NM0026、NM0027、NM0030、NM0031、NM0032、NM0033、NM0034
第9回Methパネル会合にて再検討:
NM0017 (説明文及び再提出された文書を分析するボイラーの専門家が必要なため、追加的なデスクレビューを行う。)
NM0018 (CDM-PDD Annex3,4の見直しが必要。)
NM0020 (CDM-PDD Annex3,4の見直しが必要。)
NM0028 (パネルでの検討時間がなかったため。)
NM0029 (immaterial project [i] についての扱いが理事会によって明確になるまで検討延期。)
NM0035 (パネルでの検討時間がなかったため。)
CDM-PDDの見直しがMethパネルによって第8回会合で行われた。(第8回会合報告書Annex1,2,3を参照。)この改訂版PDDは、2003年11月17日〜12月12日までパブコメを受け付けた後、第9回Methパネル会合(2004年2月2〜4日)で再検討され、CDMEB13(日程未発表)に提出・検討される。
Methパネルは、どのようにベースラインシナリオに国家及び/又は分野の政策や状況を反映させるかについて提案を作成するようCDMEB11にて要請された。Methパネルは第8回会合で検討を開始しディスカッション・ぺーパーを11月13日に理事会メンバーに送付した。CDMEB12でどのような議論がされるかば不明。
小規模CDMの簡易化された手法と手順(SSCM&P)Appendix Bの見直しがCDMEB7でMethパネルに要請されたことから、Methパネルの第8回会合にて検討し改訂版を作成した(第8回Methパネル会合報告書参照)。CDMEB12にて当改訂版について検討する。

3. CDMプロジェクト活動の登録について
Georg Borsting氏(ノルウェー)、Xuedu Lu氏(中国)、Fareed Al Asaly氏(非附属書I国代表)から以下の事項について口頭報告が行われる。理事会は報告について検討する。
COPへの提言について
プロジェクトに関わっている締約国のDNAをプロジェクトに自主参加させるために必要な許可書について

4. CDM登録簿について
事務局から、CDM登録簿の進捗及び作業スケジュール(Annex参照)が報告される。理事会は今後の作業について指示を出す。

詳細については、CDM理事会HPを参照のこと。
http://cdm.unfccc.int/EB/Meetings/012/index.html

以上



[i]  NM0029 V&M do Brasil Avoided Fuel Switch Projectのベースラインシナリオには、銑鉄生産にかかる木炭からコークスへの燃料転換が示されている。プロジェクト活動は、現在使われている木炭利用を保持し燃料転換させないようにすることであるため「immaterial project」と言われている。このようなプロジェクトの扱いやモラル・ハザードの判断基準は理事会に検討してもらう必要がある。(参照:NM0029 CDM−PDD)