地球環境
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CDM理事会 第19回会合
2005年5月11日−13日 ドイツ・ボン
結果概要
(”Meeting Report” 要約)

(原文は http://cdm.unfccc.int/EB/Meetings/019/eb19rep.pdf


2005年6月3日
文責:信岡洋子

1. CDM-AP(CDM信任パネル)の活動
  (1) Indicative letterが発行されたOE候補:
  (a) Chuo Aoyama Sustainability Certification Organization Co. Ltd.(Chuo:中央青山サステナビリティ認証機構)
  (b) British Standards Institute (BSI)
  (c) Korean Foundation for Quality (KFQ)

  (2) 追加スコープに対してIndicative letterが発行されたDOE:
SGS United Kingdom Ltdにスコープ14と15を追加(植林・再植林、農業)

  (3) 今回信任され、暫定指定されたOE候補:
  (a) Japan Quality Assurance Organization (JQA:日本品質保証機構)
→スコープ1、2、3、13
(既に同機関が信任を受けているスコープ:有効化審査・登録
(validation/registration):スコープ4、5、6、7、10、11、12、検証・認証
(verification/certification):該当なし)
  (b) Japan Consulting Institute(JCI:日本プラント協会)
→スコープ13
  (c) TUV Industrie Service GmbH、TUV Rheinland Group(TUV Rheinland):
→スコープ1、2、3
  (d) Spanish Association for Standardisation and Certification
→スコープ1、2、3

  (4) 申請を取り下げたOE候補:
URS Verification Ltd.

  (5) 検証段階での立会検査(witnessing activities)の回数について:
植林・再植林活動で申請しているOE候補で既に関連スコープにおいて有効化審査の信任を得ている主体は、2回の立会検査が要求されることでCDM理事会は合意した。
さらに、上記以外のスコープで申請しているOE候補には立会検査は一回のみ要求される旨、有効化審査に信任されているスコープについては、OE候補が申請した全てのスコープについて検証が信任される旨合意した。

  (6) OE候補・DOE調整フォーラム(coordination forum)について:
同フォーラムの第2回会合が2005年5月10日に開催された。CDM理事会ではフォーラムの議長を招聘し、その成果を聴取した。

2. ベースライン及びモニタリング計画の方法論
  (1) 新方法論の承認について:
新方法論 詳細
承認  
NM0041-rev スコープ10、
Annex8参照
http://cdm.unfccc.int/EB/Meetings/019/eb19repan08.pdf
見直し  
NM0071
NM0076
NM0079
プロジェクト参加者が2005年6月の第16回Methパネル会合での再検討を希望する場合は、修正版を5月25日までに提出すること。
不承認  
NM0020-rev2
NM0068
NM0077
NM0084
NM0086
NM0087
NM0089
特になし

  (2) 承認済みの方法論について
  AM001(Incineration of HFC23 waste streams)、AM0009(Recovery and utilization of gas from oil wells that would otherwise be flared)、AM0013(Forced methane extraction from organic waste-water treatment plants for grid-connected)の再フォーマットされた修正案を採択(adopt)することで合意した。これらの改訂版は2005年5月14日付で発効しこれまでのものに置き換わることとなるが、改訂前の方法論を用いたプロジェクト活動で5月14日以前に登録申請のされたものは改訂版に影響されない。
  セメント製造にあたっての化石燃料の部分的な代替燃料利用に関する統合方法論の再フォーマット版を承認。この統合方法論は承認済みの方法論であるNM0040(セメントの生産における化石燃料のヤシ殻バイオマスへの代替)とNM0048-rev(インドセメント(Indocement:インドネシア)の持続可能なセメント生産プロジェクト-代替燃料)を統合したもの。スコープ4(製造業)にあたる。

  (3) Methパネルへの要請
  再フォーマットされたNM0031-rev2について、 “captive power plant”の適用性の点をさらに改善させるよう要請。また、NM0088、NM0107統合を検討するよう要請。
  混合セメントの製造と使用に関連した方法論の統合を要請(NM0045-rev、NM0047-rev、NM0095)

  (4) その他
  Hans Jurgen Stehr氏が用意した“Procedures for the revision of an approved methodology”のドラフトが検討され、承認された(Annex3 http://cdm.unfccc.int/EB/Meetings/019/eb19repan03.pdf)。
  地方自治体、国、地域の政策展開/政策実施がCDMになるかという点にかんしてMethパネルからCDM理事会に指針が求められていた(政策措置を方法論とした例:NM0072)。理事会は今回の会合で合意に達することはできなかった。
  Methパネルのメンバーを10人から15人に増やすことで合意し、任期1年のメンバーを選出した。
  第11ラウンドの新方法論申請締め切りは2005年6月1日

3. 吸収源CDM関連事項
  ARNM0001及びARNM0002を不承認とする。
  任期1年のA/R WGのメンバーを選出。

4. CDMプロジェクト活動の登録
  レビュー中であった3プロジェクトのうち、(a)La Esperanza Hydroelectric Project (0009)、(c)Graneros Plant Fuel Switching Project(0029)に関して、理事会はDOEとプロジェクト参加事業者に対してCDM-PDDと有効化報告書(validation report)を理事会の指摘箇所を訂正したうえで(訂正箇所はAnnex 11 http://cdm.unfccc.int/EB/Meetings/019/eb19repan11.pdf 、Annex 12 http://cdm.unfccc.int/EB/Meetings/019/eb19repan12.pdf 参照)、5月31日までに再提出するよう要請した。
  (b)Olavarria Landfill Gas Recovery Project(0024)について、理事会は小規模プロジェクトとしてプロジェクトをレビューすることはできず、プロジェクト参加事業者とDOEにCDM-PDDと有効化報告書を、プロジェクトの規模に合った方法論を用いたうえで再度提出するよう要請した。その他考慮すべき点についてはAnnex13 http://cdm.unfccc.int/EB/Meetings/019/eb19repan13.pdf で指摘されている。

5. CDM登録簿
  「CDM登録簿に関するドラフト手続きに関する技術報告書」について、事務局からプレゼンテーションがあった(暫定議題Annex6 http://cdm.unfccc.int/EB/Meetings/019/eb19anagan6.pdf 参照)。
  「CERs発行のための検証・認証報告書及び申請に関する手続き」に留意した(暫定議題Annex7 http://cdm.unfccc.int/EB/Meetings/019/eb19anagan7.pdf 参照)。

6. 財政について
  理事会の運営のための2005年の予算6.8百万ドルのうち今のところ3百万ドルしか集まっていない。各国の貢献が求められる。
  2006、2007年の今後2年間の予算は4.69百万ドル(コア予算)、12.69百万ドル(補正予算)の合計17.4百万ドル
  COP/MOP1にて理事会のCDM管理費をカバーするために計上する収益の1%を充てる必要がある旨要請する。


以上