地球環境
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CDM理事会 第5回会合 アジェンダ要約
2002年8月1日〜3日、ドイツ・ボン


文責:蛭田 伊吹

COP8までの計画

1) OEの認定プロセスについて
  (i) 認定フォーム(UNFCCCサイト上のみから閲覧可能)を含む、OE認定手順のガイドラインを採択する。
  (ii) CDM−AP(認定パネル)の残り5名を選出する。(アフリカ、中東欧、ラテン・アメリカ、カリブ地域からの専門家を含む。候補者のリストは会合にて理事会メンバーに配布される。)
  (iii) OE認定プロセスを開始し、OE申込書の受け入れをUNFCCC・CDMサイトに表示するように事務局に頼む。
  (iv) CDM-AT(認定チーム:APの要請によりOEを調査するチーム)に参加できる専門家の募集を続けるよう事務局に指示する。
  (v) COP8へ提出する報告書にどう認定関連作業について記載するかを話し合う。


2) 小規模CDMプロジェクトの簡易化された様式および手続き
  (i) SSCパネルによる作業の成果が報告される。
  (ii) A)委任条項に対するSSCパネルの反応(添付1)、B)SSCパネルに対する理事会の追加的要望への答え(添付2)、およびC)簡易化された様式&手続きについて留意し、B)とC)に関して合意する。


3) ベースライン&モニタリングの方法に関するガイドライン
  (i) 方法パネル(Meth Panel)による第1回会合の報告と、これからの作業の方向性を提示する。
  (ii) CDM-PDD(プロジェクト・デザイン・ドキュメント)のドラフトについて合意する。
  (iii) 事務局によって提案された登録料の金額と徴収手順について合意する。
  (iv) UNFCCC・CDMサイト上で、プロジェクト参加者にCDM-PDDの利用と、登録料について告知する。


4) SBSTAとの協力の仕方について
  (i) SBSTA16でのシンクCDMに関する決議に関して留意し、CDM理事会として、どういうこと行うべきか話し合う。(シンクCDMに関しては、事務局による「非永続性」「追加性」「リーケージ」「不確実性」「生物多様性や生態系を含む社会経済および環境に対する影響」に関する問題と、会計・報告・レビューなどの関連についての報告書(概要)が2002年7月16日に発表されている。FCCC/SBSTA/2002/INF.11)
  (ii) 国家登録簿、CDM登録簿、取引ログを作成するにあたっての規格をCOP8で定義するべきだという意見がSBSTA16で多く出たため、理事会でも第4回会合でCDM登録簿の規格作成について作業を始める必要性について認識した。SBSTAは既に規格に採用できる可能性のある報告書を準備したが、SBSTA17の前までに更に推敲し、SBSTA17にて規格のドラフトについて協議できるようにするとしている。今回はCDM理事会として、どういうことを行うべきかを話し合う。
  (iii) EGTTの2ヵ年計画で、CDM理事会との協力について触れられていることに留意し、それについて対策を講じる。
  (iv) 途上国におけるオゾン層保護のために、MLF(Multilateral Fund)以外にもCDMやGEFのプロジェクトファンドを考慮すると決議案に記載されたことに留意し、CDM理事会として、どういうことを行うべきか話し合う。


5) COP8へ提出する理事会の報告書について
2001年11月11日〜2002年8月3日までの作業についてまとめられた報告書(Annex 3)を読んで合意する。(8月3日〜COP8までの作業は口頭で報告される。)報告書には、COP8までの計画について記載されており、その他A)理事会会合へメンバー以外がオブザーバーとして参加する様式、B)理事会とパブリックとのコミュニケーションC)理事会が決定した事項、D)運営予算についても書かれている。


理事会規則のドラフトについて

第4回会合にて提出された規則の改訂案について考慮し、COP8に提出できるよう規則について合意する。


その他
第6回会合の日程を変更する。(候補:9月23-24日か26-27日。場所:ボン)
第7回会合の日程を変更する。(候補:10月20-21日。場所:ニューデリ)

以   上