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2005年 4号
Council
第3回IPCC国内連絡会
開催報告




 2005年6月29日、虎ノ門パストラルにおいて第3回IPCC国内連絡会が開催された。IPCC国内連絡会は2007年発行予定のIPCC第4次評価書報告書(AR4)の国内の執筆者、査読者、担当省庁及びIPCC・温暖化関連の識者をメンバーとし、IPCC全体の進捗状況の把握、AR4に関する情報の共有化、意見交換等を図ることを目的とする。これまで2回にわたって同連絡会は開催されており、作業部会(WG)1と2の国内事務局である独立行政法人地球環境フロンティア研究センター、財団法人地球・人間環境フォーラムがそれぞれ同連絡会の事務局を務めた。第3回目である今回の連絡会はWG3の国内事務局を務める弊所が運営を担当した。連絡会メンバー、担当省庁関係者、オブザーバー、事務局から計60名が参加した。

 今回のIPCC国内連絡会ではまず各WGの現状報告があった。前回の連絡会(2005年1月)以降に世界各地で開催されたAR4の執筆者会合の報告、ゼロ次ドラフトのレビュー及び一次ドラフト作成状況の報告が各WGの執筆者からなされ、質疑応答が行われた。WG3の現状報告には今年9月にカナダ・モントリオールで開催されるIPCC第24回全体会合で承認予定の「CO2の回収・貯留に関する特別報告書」の進捗状況への言及もあった。また、今年4月にエチオピア・アディスアベバで開催されたWG1/WG3の合同会合及びIPCC第23回全体会合の報告も行われた。ここでは同会合で承諾された「オゾン層保護と全球気候システムに関する特別報告書」の内容についての報告もあった。続いて、2006年発行予定のIPCCインベントリガイドラインの準備状況、今年5月にドイツ・ボンで行われたUNFCCC第22回補助機関会合について、それぞれ関係者から報告があった。


 次回の各WGのAR4執筆者会合が今年末から来年の初めにかけて開催予定であることを考慮し、次回の国内連絡会の開催は2006年2月末から3月頃になる見込みである。

(IPCCホームページ http://www.ipcc.ch/


以上

文責 信岡 洋子