2003年6号

平成15年度研究テーマ紹介(2)

前号に続き、本年度研究テーマの中から、
(1)我国エコビジネスのグローバル戦略
(2)企業の環境パフォーマンス評価
(3)インバウンドツーリズム振興のための産業的対応
の3件について、その概要を本号で紹介する。

我が国エコビジネスのグローバル戦略


1、経緯
   途上国への環境技術移転が進展せず、我が国エコビジネスの海外マーケットのプレゼンスは低下している。東アジア地区において我が国がグローバルトップを果たすためには戦略構築が必要である。本委員会は平成14年12月に設置されてから昨年度5回にわたって、委員各位 の優れた提言と熱心な討議が繰り返された。主な議事は、現地化、トータルソリューション、ニーズ調査、プレゼンス向上、政府の支援等であり、外部環境、内部事情の両面から、現状の課題を検討した。

2、平成15年度検討内容
   東アジア地区での持続可能な発展に貢献するアプローチを検討する。昨年度の検討に、環境ネットワーク、金融機関のグリーン化、キャパビル官民協働、サプライチェーンのグリーン化、広報戦略、コストダウン、市場創造等の視点での検討を深化させる。

3.開催要領
   山本良一 東京大学・国際産学共同研究センター長を委員長とし、商社、メーカー、プラント専業会社から成る民間企業、政府関係機関、大学等研究機関のエコビジネス専門家を委員とする委員会を構成し、平成15年度11月より、平成16年2月まで5回程度、委員会を開催する。

4.委員会でのアウトプット
   昨年度の報告書内容とあわせて、平成15年度報告書にて本委員会の総括を行い、提言化を図る。

(文責:小田原博史)

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