2002年5号

-地球産業文化研究所への期待-

200205-11

 私、平成14年7月8日付けをもちまして、経済産業省通商政策局アジア大洋州課長に異動になりました。

 前職の大臣官房政策企画室長在任中は、福川、河野両顧問、木村専務理事をはじめとして、地球産業文化研究所(GISPRI)の関係者各位、更には研究会の委員の方々、会員企業の方々など、いろいろお世話になりありがとうございました。この場を借りまして改めて厚くお礼申し上げます。   

 私としては、GISPRIとは7年前の企画室法令審査委員時代と合わせて2度にわたって関係をもたせていただきました。

 今回、およそ1年という短期間ではありましたが、私としては、西村和雄先生の教育研究会、少子・高齢化研究会、谷本寛治先生のNGO研究会など、多くの研究会にも出席させていただきました。私共の経済産業省業務にも大いに役立たせていただきました。

 特にNGOと教育に関して言えば、NGOは、丁度、産業構造審議会NPO部会を立ち上げたばかりでありました時、シナジーを考えるという事でスタートしましたが、両委員会において相互に裨益することができたと考えます。また、私共経済産業省としてもNPO/NGOの方々との緊密な関係を持つことができました。

 教育についても、文系の人間にとって理数科教育の重要性につき十分認識いたしましたし、西村先生のおよそ数年にわたってやってこられた運動を強く支持したいと思います。今後とも私としてもこの運動に係わっていきたいとも考えています。

 さて、私としてのGISPRIに対する思いを少々述べさせていただきます。

 環境、エネルギー、教育、中国を含めた東アジアの関係、NGOなど、いろいろなテーマについて引き続き分析とともに具体的な提言を出していただくことを強く期待するものであります。

 特に、中国を含めた東アジア諸国との経済連携をどう深めていくのかにつき、既に経済産業省では、「東アジアビジネス圏構想」を提唱しています。東アジア、具体的には、日・中・韓+ASEANなどの諸国、地域において、人、物、金、情報などが、自由に行き来でき、また、標準化、知的所有権などの共通政策を展開していくことが求められております。

 是非、GISPRI及び関係各位におかれても「東アジアビジネス圏構想」に関心を持っていただき、その推進をご支援いただくことを期待するものであります。

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